プラスチック成形加工学会に参加してきました

10月31日に東京で開催されたプラスチック成形加工学会に参加した。
目的はプラスチック成形加工技術の開発動向を勉強するのとビジネスの種探しである。
本学会は産学が連携し、研究開発に関する成果を共有する活動を行っていて、成形加工
に携わっている者にとっては大変、有益な学会である。

今回、ある大学の研究テーマについてビジネスの種として興味を持ち、ポスター発表の場でご説明をいただいた。

後日、研究室を訪問し、改めて打合せさせていただく事となった。
研究者の方々とのディスカッションを楽しみにしている。

当日の夜の懇親会にも参加し、成形加工に携わる多くの方々と情報交換させていただいた。

その中でKTポリマー代表の金井俊孝先生とお話しする事ができた。
金井先生は私達が論文を通じて学ばせていただいた先生である。

まさに「先達に学ぶ」を実感させていただいた先生だったのでその場をお借りしてお礼を申し上げた。

今から20年程前に私は三井東圧化学(現三井化学)で光ディスクの成形技術開発に携わっていた。

当時の光ディスクは急速に事業が拡大しており、全社で光ディスク成形技術をサポートする事になり、

茂原工場、名古屋工場、大阪工場、総合研究所からメンバーを集められPJチームが編成された。

殆どが30代のメンバーであった。私も30代後半で、リーダーとしてPJチームを推進する役割を担っていた。
その頃、PJチームメンバーの一人が金井先生の論文をみつけた。

その論文は

「複屈折を流動時に発生する分子配向起因と充填後の冷却工程で発生する緩和、残留ひずみ起因に切り分けて発生メカニズムを解明」という内容であった。
また、材料の分子構造から決定される光弾性係数をコントロールする事による材料設計面からの複屈折低減のアプローチも紹介されていた。

当時、PJの目標はタクトタイム削減であり、転写、そり、複屈折のバランスを取りながら最適な金型設計、成形条件について仮設を立て、検証を続ける日々であった。

金井先生の論文にはPJメンバー全員に大きな勇気を与えていただいた。

PJメンバーは材料物性、CAE、金型、成形のスペシャリストで構成され皆が、先生であり、生徒であった。

また常に、世界一を目標として休日も関係なく、タイムリーに集まり、協議し、各自、宿題を持ち返り、検証し、結果を持って集まり、

次のアクションについて協議するという繰り返しで、大きな成果を上げる事がでた。

何よりも、「先達に学ぶ」という事と「仲間と一緒にワクワクする仕事をやる楽しさ」を得た事はその後の仕事に大きく役立っている。
一人でも多くの技術者がチャレンジし続ける事を期待する

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